2022年7月8日(金)、福岡リゾート&スポーツ専門学校様の授業において特別講義の機会を頂き、弊社CBO兼CPOの花城 正也が「地域貢献×スポーツビジネス」というテーマで登壇。弊社もスポンサーを務めるなでしこリーグ所属「福岡J・アンクラス」と連携し、ゼミ活動を行っているスポーツビジネス科学生の方を中心に、24名がご清聴くださいました。
スポーツビジネス科は、将来、チーム運営スタッフやスポーツ施設管理・運営、スポーツメーカーやスポーツショップなど、広く「スポーツに関わる仕事」を目指す方がスポーツビジネスについて学んでいる学科です。
なかでも今回お話の機会を頂いたゼミ生の皆様は、「福岡J・アンクラス」の試合会場におけるボランティアスタッフ活動や「どうすればファンがもっと楽しめるか」といった企画に尽力していらっしゃいます。
一方、弊社もまた地域貢献の一環として、「アビスパ福岡」と「福岡J・アンクラス」のスポンサーとして活動しており、地元スポーツチームの活躍を応援することで地域を盛り上げ、地域社会への貢献を行うことを目指しています。
今回の講演では、地元スポーツチームへのスポンサーシップを行う企業の立場から、スポーツビジネスについてお話ししました。
講演は、「”スポーツビジネス”の”ビジネス”とは何でしょうか?」という問いかけからスタート。
スポーツには地域が一致団結できるという素晴らしさがありますが、ビジネスサイドからスポーツを支援するためには「儲かる」ことが必要で、そのためにはビジネスやお金に関する理解を欠かすことはできません。
ビジネスでは商品やサービスを提供し、相手に喜んでもらった対価としてお金を頂きます。
そして、「儲かる」とは、相手(お客様や社会)に喜んでいただいた結果として、適正な利益を得ることです。
これは、個人が会社からもらう給与についても同じ考え方ができます。
つまり、お金をもらったから働くのではなく、働いた結果としてお客様や社会が喜び、その対価を払ってもらい、お金をもらえるのです。
このようにビジネスの大原則をお伝えした上で、「スポーツチームとスポンサーの関係性」「スポンサーシップはどのように社会貢献につながるのか」というテーマでお話ししました。
スポンサーシップは、スポーツチームがスポンサーに対しメディア露出や広告利用の権利を提供し、その対価としてスポンサー企業が資金・商品・サービスなどを提供することで成立しています。
また、最近ではメディア露出や広告利用だけでなくスポンサーとしての権利を活用して行う「スポンサーアクティベーション」という考え方も議論されており、本ゼミ生の皆様の「福岡・Jアンクラス」と連携したゼミ活動や今回の特別講演もある種「スポンサーアクティベーション」と呼ぶことができます。
チームを通してスポンサー企業のサービスをファンや地元企業に届けることで、今まで以上にサービスが届くようになり、そのサービスの「効用」として、ファンや地元企業がプラスの状態になる。このように、スポンサーシップはチームを資金面から応援することにとどまらず、地域貢献・社会貢献につなげていける可能性がある活動なのです。
講演の最後には、花城が「税理士業界はスポーツとは関係がないように思われるかもしれませんが、興味をもって学び、目の前の仕事で成果を上げ続けたことで、気が付くとスポーツに関わることができていた」と自身のキャリアを振り返り、「まずは目の前の仕事で成果を上げること、それは直接やりたいことではないかもしれないけれど、想いをもって本気で取り組み、成果を出し続ければ何らかの形でつながることもある」というエールを送りました。
ゼミ生の皆様は真剣に話を聞いてくださり、また何名かの方からはご質問もいただきました。これからの未来を創る学生の皆様に直接お話しをする大変貴重な機会となりました。
福岡リゾート&スポーツ専門学校の皆様、J・福岡アンクラスの皆様、ありがとうございました。アーリークロスグループは地元スポーツチームとも連携しながら、今後も地域貢献活動に力を入れて参ります。